
コンピュータ会社でのインフラ系のお仕事というと、どのようなことを思い浮かべるでしょうか。
いわゆるサーバーを構築すること、あるいはネットワークの設定を行なって通信ができるようにすること……
そうです。そのどれもが正解です。プログラム開発にいろいろな言語(COBOL、C、JAVA……)があり、開発技法にも各種あるように、それ以上にインフラ系のお仕事は多岐にわたります。
「インフラとはなにか」を一言で言うと、開発されたシステム(ソフト・ハード含む)をうまく動かす仕組みすべてです。サーバやネットワークの構築はもちろん、単純な日々の運用業務もインフラの一部です。
いかに優秀な技術者であっても、広範なインフラ業務すべてに精通することは困難です。それゆえ、インフラ担当の技術者は幅広いインフラ業務の一部に特化していくこととなります。
インフラ系業務の難しさ
「一部に特化」というと、一つのことを追いかければよいのですから簡単なようですが、そうではありません。なぜなら、「インフラ系の技術は絶えず進歩している」からです。
たとえば、COBOLという言語はいつまでたってもCOBOLです。一度覚えればその知識は一生使えます。ところが、インフラ系の知識は絶えず技術革新が起こっているため、一度覚えればOK、というものではありません。業務で使用するクライアントPCにWindowsXPが入っていたからXPの仕様を完璧に覚えたとしても、サポートが打ち切られた今となっては他のOSに移行せざるを得ません。XPの知識は、無用になってしまいます。
もうひとつ、これは他の人はなかなか教えてくれないことですが、「新しい技術の経験はなかなかできない」ということです。言い換えると、インフラ系の技術者は古い技術の経験で、新しい技術に立ち向かっていかなければなりません。
もちろん今までの経験がなんの役にも立たないということではなく、「今までの経験から考えるとおそらくこの新しい仕組みはこうであろう」と類推できる感覚(センス)をもっていることも上級インフラ系技術者の重要な要素です。オペレータと上級技術者の違いがここにあります。
クロノステクノロジーは、このセンスを磨き続けることができる技術者集団でありたいと考えています。